【もっす】の意味は?どこの方言?使い方や例文をわかりやすく解説

岩手県

「もっすってどういう意味?」 そんな疑問を持った方に向けて、この記事ではもっすの意味や使い方、どこの地域で使われるのかをわかりやすく解説します。


① 結論

「もっす」は、「ごめんください」 という意味の方言です。主に岩手県で使われており、人の家を訪ねるときやお店に入るときの呼びかけ・あいさつとして日常的に使われている言葉です。


② 意味の詳しい解説

「もっす」は、標準語の「ごめんください」にあたる方言です。誰かの家を訪問するときや、お店に入って店員さんを呼ぶときなど、「すみません、いらっしゃいますか」という場面で使います。「申し(もうし)」が変化してできた言葉とされており、もともとは「申します」「もうし」のように相手に声をかける表現が縮まったものです。

標準語の「ごめんください」と基本的な使い方は同じですが、「もっす」はもう少し気軽で親しみのある響きを持っています。かしこまった訪問というよりも、ご近所さんの家にふらっと立ち寄るときや、なじみのお店に入るときに自然と出てくるような、日常的なあいさつの言葉です。

かつては個人商店が多かった時代に、お店の入り口で「もっす」と声をかけて店主を呼ぶのがごく当たり前の光景でした。現在ではスーパーやコンビニが増えたことで使う場面は減ってきていますが、岩手県の年配の方を中心に今でも使われている方言です。


③ 使い方・例文

例文1 「もっす、パンけぁさきやんした。」 →(標準語訳)「ごめんください、パンを買いに来ましたよ。」

例文2 「もっす、ビールけぁさきやんした。」 →(標準語訳)「ごめんください、ビールを買いに来ましたよ。」

例文3 「もっす、おばあちゃん、いるがー?」 →(標準語訳)「ごめんください、おばあちゃん、いますかー?」


④ ニュアンス・注意点

「もっす」はまったく悪い意味のない言葉です。相手の家やお店にお邪魔するときの礼儀正しいあいさつであり、ネガティブなニュアンスは一切ありません。むしろ、ご近所付き合いや地域のつながりの中で自然と交わされる、温かみのある表現です。

注意点としては、「もっす」は岩手県以外ではほぼ通じない言葉だということです。初めて聞いた人は「もしもし」の言い間違いや、何かの略語のように感じるかもしれません。岩手県外の方に対して使う場面はあまりないと思いますが、意味を知っていると岩手を訪れたときに耳に入ってきて楽しめるかもしれません。

また、岩手弁には謝罪を意味する「もさげねー(ごめんなさい・申し訳ない)」という方言もありますが、「もっす」は謝罪ではなく訪問時の呼びかけなので、意味がまったく異なります。混同しないように覚えておくとよいでしょう。


⑤ 他県での違い

「ごめんください」にあたる方言は地域によってさまざまです。標準語の「ごめんください」自体が全国共通で使われるため、特定の方言を持たない地域も多いですが、岩手県の「もっす」のように独自の表現が残っている地域は珍しいと言えます。

同じ岩手県内でも、地域によって「もす」と短く言う場合と「もっす」とやや伸ばして言う場合があり、微妙な発音の違いがあります。ただし意味はどちらもまったく同じです。

東北地方以外ではまず通じない言葉なので、初めて聞いた人にはかなり意味が分かりにくい方言のひとつです。岩手県を訪れた際に、地元の方が使っているのを耳にする機会があるかもしれません。


⑥ 関連語

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