「じぐなしってどういう意味?」
そんな疑問を持った方に向けて、この記事ではじぐなしの意味や使い方、どこの地域で使われるのかをわかりやすく解説します。
① 結論
じぐなしは、「臆病者」「意気地なし」という意味で使われる青森県の方言です。
主に青森県(津軽地方を中心)で使われ、怖がって行動できない人や、踏ん張りがきかない人を指すときに用いられます。
② 意味の詳しい解説
じぐなしは、相手の性格や態度に対して「弱気だ」「勇気がない」と感じたときに出てくる言葉です。標準語でいうなら「臆病者」「意気地なし」「ビビり」に近いイメージになります。
※「じぐなし」は漢字で書くことはほとんどなく、ひらがな表記が一般的です。
・標準語との違い
標準語の「臆病者」や「意気地なし」は、やや強めに聞こえることがあります。
青森の「じぐなし」も同じく、相手をたしなめたり、からかったりする言い方として使われることが多いです。
ただし、青森の会話では、家族や友達同士の軽いツッコミとして
- 「ほらまた怖がってる」
- 「行げばいいのに」
という雰囲気で、冗談っぽく使われることもあります。
・どんな場面で使うか
じぐなしが出やすいのは、たとえばこんな場面です。
- 怖がって挑戦しない、前に出ない
- 失敗を恐れて決断できない
- すぐに引っ込んでしまう、逃げ腰になる
- 「やる」と言ったのに怖くなってやめる
つまり、「怖い」「自信がない」という気持ちが行動に出ているときに、周囲がその人を見て言うことが多いです。
・ニュアンス説明
じぐなしは、言い方次第で印象が変わります。
笑いながら言うと「も〜怖がりだなあ」くらいの軽い感じになりますが、怒った口調で言うとかなりきつい叱り言葉にもなります。
相手との距離感が近いほど使いやすい一方で、関係が浅い相手に言うと失礼になりやすい言葉です。
③ 使い方・例文
日常での使い方を、標準語訳つきで紹介します。
例文1
「おめ、ほんとじぐなしだな。」
(お前、本当に臆病者だな。)
例文2
「そったに怖がってら、じぐなしって言われるど。」
(そんなに怖がってたら、臆病者って言われるよ。)
例文3
「行ぐって言ったのに、やめるの?じぐなし〜。」
(行くって言ったのに、やめるの?意気地なし〜。)
※会話では「じぐなしだ」「じぐなしめ」「じぐなしっこ」のように、言い方を変えて使われることもあります。
④ ニュアンス・注意点
・悪口かどうか
基本的には悪口寄りの言葉です。
相手を「臆病だ」「情けない」と評価する表現なので、面と向かって言われると傷つく人もいます。
・ポジティブ/ネガティブ
ニュアンスはネガティブです。
ただし、仲の良い関係で軽くからかう場合は、冗談として成立することもあります。
・使う際の注意点
じぐなしは、相手を否定する響きがあるため、使う相手と場面は選んだほうが安心です。
- 目上の人や初対面の人には避ける
- 友達同士でも、相手が気にしているときは言わない
- 冗談でも、しつこく言うとトラブルになりやすい
青森県外の人には意味が伝わりにくい場合があるので、方言として使うなら「臆病者(じぐなし)」のように補足すると親切です。
⑤ 他県での違い
「臆病者」を表す言い方は各地にありますが、じぐなしは青森らしい表現として知られています。
県外では、そのままだと通じにくく、「じぐ」や「なし」から意味を推測できない人も多いでしょう。
青森県内でも地域や世代によって使用頻度に差があり、若い世代は標準語の「ビビり」「チキン」などと混ぜて使うこともあります。

